11月12・13日、岩手県の三陸BMXスタジアムにて、「第三回東北エクストリームフェス」のBMX DAYが開催されました。国内トップライダーから直接指導してもらえるBMXワークショップや、クラブチーム生とゲストライダーによるデモンストレーション。さらにはフードコートやネイル体験、野菜詰め放題など、BMXに乗っても乗らなくても楽しめるコンテンツが盛り沢山のイベントです。
三陸BMXスタジアムって何？という方はぜひこちらもチェック！
岩手県沿岸の廃校に誕生したBMXパラダイス「三陸BMXスタジアム」
今回は、そんな楽しいイベントの2日目に開催されたローカルレース「GOLD RUSH」に参加してきたので潜入レポートをお届けします！
「GOLD RUSH」とは
三陸BMXスタジアムのクラブチーム生や保護者、関係者がみんなで参加できる、ゆるさが魅力の名物レース。特に大人クラスの面白さに定評があり、東北の大人ライダーたちに大人気です。
三陸BMXスタジアムがOPENしたのは2020年の5月。それから2年半が経ち、ここでBMXを始めたクラブチーム生たちも、各地のレースに参加したり、他のコースに練習しに行ったりするようになり、着実に全国のライダーと繋がりができているようです。
また、今回はイベントとの併催ということで、ゲストライダーやその仲間たちが来てくれていたこともあいまって、関東からの参加も多数。その数ざっと50人はいたでしょう。
BMX体験に来てくれた子どもたちでも参加ができるよう、スタートヒルを使わないビギナー向けのクラスもあり、みんな初めてのレースを楽しんでくれていました。
クラブチーム生たちは楽しみながらも普段の練習の成果を発揮するため一生懸命走っていました。終了後は自分がどれだけ頑張ったかを話してくれたり、反省点を話してくれたりと真剣そのもの。
なかなか遠くのレースに参加できないライダーも、こういった機会があるととても良い経験になりますよね。この調子で東北がどんどん盛り上がって、東北でもシリーズ戦が開催されるようになることを祈ります。
一方、普段各地のレースに参戦しているライダーや遠方から来てくれたライダーは、公式戦の緊張感から解き放たれ、のびのび乗れて楽しかったようです。
81BMX編集長ナオキングも出場していたので、女子のレース写真は撮れませんでしたが、女の子ライダーもかなり増えていて、OPEN当初からいるライダーたちもすっかりレーサーになっていました！
ゲストライダーのトッププロたちによるエリートクラスもあり、キッズたちは間近でプロの走りを見ることができて大興奮。そのかっこよさは、みんなの心にしっかり刻まれたことでしょう。
そして、視線を歌舞伎に持って行かれがちだった大人クラスは、小さい頃はレースをしていたという横須賀のJayと、レース経験がそんなに多くないというタカ先生の弟ミチくんの首位争いとなり、僅差でミチくんが優勝！
さらにそのすぐ後ろでも30代以降組が激しいデッドヒートを繰り広げ、会場を笑いの渦に巻き込みながら駆け抜けていきました。
そんな楽しいレース「GOLD RUSH」は、雨が降りだす直前にギリギリ終了。みんなの笑顔で幕を閉じました。
表彰式の後も、疲れ知らずのキッズたちはBMXをレーサーバイクからパーク・ストリートバイクに乗り換えパークライディング。
公式戦を含む国内ほとんどのパークの大会でジャッジをしているビーバーさんも、これにはかなり関心していました。
Boyd HilderやChad Kerley、Angie Marinoなど、レーサー出身のライダーは将来他の道に進んでもかなりすごいということは世界的にも周知の事実。
数年後、キッズたちがレースを続けていてもいなくても、ここ岩手県大船渡からやばいライダーが登場するかもしれません。
そんなダイヤの原石がゴロゴロの三陸BMXスタジアム。東北ではありますが太平洋側で気候が安定しておりレースコースもまだまだ乗れます。（パークは室内なのでいつでも乗れます！）気になった方はぜひ遊びに行ってみてくださいね！
また、今週末11/20（日）は、「第三回東北エクストリームフェス」のSKATEBOARD DAYが開催されるそうです。スケーターの友だちがいたら、教えてあげてください！
「GOLD RUSH」表彰式
Photos： Naoki Gaman