福岡県の13歳 松本翔海が本国VANS BMX最新ビデオ ”INTEGRATION” にゲスト出演!撮影の裏話

アメリカ時間の8月9日に公開されたばかりのVANS最新ビデオ「INTEGRATION 」にて、福岡県在住の松本翔海(まつもとしょあ)が2クリップゲット!ショアおめでとう!!

このビデオは、Perris Benegas(ぺリス・ベネガス) と Dennis Enarson(デニス・エナーソン) の新しいシグネチャーVANSのプロモーションの一環として作られたもの。オレゴン、フィラデルフィア、サンディエゴ、ラスベガス、ノースカロライナと、5回もの撮影トリップを行いじっくりじっくり作り上げられた、Dan Foley (ダン・フォーリー)撮影・編集のスペシャルなビデオです。ストリート、パーク、ダート全ててんこ盛り。とにかくすごいのでぜひ見てください。

ゲストライダーも錚々たるメンバー。

なぜこのビデオにショアが?と思われる方も多いかもしれませんが、それは偶然でもあり必然だったとも言えるでしょう。せっかくなので、そんなビハインドストーリーをご紹介します。

時間は少し遡り、2022年3月。VANSとThe Bloom BMXのコラボツアーでたまたまカリフォリニアにいた私の元に、ショアから一件のメッセージが届きました。
※The Bloom BMX: 81BMX編集長ナオキングがフォトグラファーとして参加している女性BMXメディア

「昨日アメリカから沢山のVANSの靴とTシャツが届きました。Colinが送ってくれました。いつか会ってお礼を言いたいです!アメリカ楽しんでください!」

Colinとは Colin Mackay(コリン・マッケイ)のこと。コリンはオーストラリア人のレジェンドBMXライダーで、若くしてアメリカに移住し、ライダー、そしてフォトグラファーとしても活躍しているすごい人。現在はVANS BMXのグローバルチームマネージャーとしてライダーのサポートや情報発信などをしつつ、数々のプロモーションを手がけています。

ちょうど隣にいたコリンに、ショアからこんなメッセージが来たよ、と伝えたところ、「ショアはすごいライダーだ!Instagramでいつも見てる。VANSを履いていたから、それは日本のVANSやショップからのサポートでもらってるのか?と聞いたら、サポートは無くて全て自分で買っていると言うからびっくりして。プレゼントしないと!!と思って送った。(ニヤリ)」と、とても嬉しそう。
その場でビデオメッセージを撮らせてもらってショアに送り、いつか直接会えたら良いね、という話をしていました。

いつか◯◯できたらいいね、を現実のものにすることは簡単ではありません。その夏VANS Waffle Cupに行くから一緒に行っちゃう?と話していたものの、どうしても外せない国内大会が重なってしまい断念。しかしそのままで終わらなかったのが松本翔海。「コリンに会ってお礼を言う。」を第一目標に、本気でアメリカツアーを計画。日を改めて一緒に行くことになりました。

大会が少なく動きやすい、それでいて航空券も安くなる冬を狙うも、コリンのホームタウンは東の方で冬は寒い。その時期行くならカリフォルニアがベストだけど、そんな都合よくコリンがカリフォルニアにいたりしないよね…と思いつつ聞いてみたところ、「1月〜2月にペリスとデニスの撮影でカリフォルニアに行くよ!タイミング合わせて会おうよ!!」とのこと。こんな偶然あるのか…!と言うことで、2023年1月末〜2月にかけてのカリフォルニアツアーを決行することになりました。

そして、どうしても流動的になってしまう彼らの撮影スケジュールのためなかなか会えない日々が続いたものの、旅の後半でついに目標達成。デニス・エナーソンのバックヤードパークで無事にコリンに会うことができました。このビデオでの2クリップは、その時に撮影してもらったものです。

ついにコリンに会えた記念すべき日。この時はケビン・ペラザの家に滞在させてもらっていたので、ケビンがここまで連れて行ってくれました。
英語勉強中のため会話のキャッチボールよりもリアルキャッチボール多め

とは言ってもショアは正式なVANSライダーではないのでそもそもビデオに出られるなんて思っておらず、コリンと会う約束をしていたのがここだったから一緒に乗っただけ。そこでショアが良いライディングをしたので、フィルマーのダンが「ショアも1クリップ撮らない?」と言ってくれて、これが実現したのでした。現場にいたからこその出来事ですね。

コリンに写真も撮ってもらえました。

思い返せば、現在はVANSライダーの中村輪夢も、2018年にハンティントンビーチで行われたVANS BMX Pro Cup にて現場をすごく盛り上げて、当時今のコリンの仕事をしていたジェリーから沢山靴をもらってきたのが始まりだったように記憶しています。しかも、その大会への出場権は、ウッドワードで行われた予選に自ら参加してゲットしたもの。
SNSが発展して、誰でもどこからでも発信できるようになりましたが、やはり実際に会って話したり、ライディングを見てもらったりすることが持つ大きなパワーはまだまだ健在ですね。

パットとも一緒に乗ることができました。また乗りたかったね…。
デニス、バックヤードにお邪魔させてくれてありがとう!

この旅は、ショア本人の力だけではなく、松本家のお父さんお母さんや地元福岡県など、たくさんの方のサポートのおかげで実現できたものですが、そのサポートも本人のこれまでの努力があってこそ。
全ての根底にあったのは努力と感謝、そして行動力。今いる場所では難しいことも、場所を変えたらうまく行くことだってあるでしょう。何かを変えたいと思ったら、思い切ってどこかに行ってみるのも良いかもしれません。感謝の気持ちは忘れずに!