京都より発信。ライダーの、ライダーによる、ライダーのためのBMXブランド「Mullet Products」

2019年頃より時折京都ライダーのSNSに登場していた「Mullet Products (ムレットプロダクツ)」。スプロケットを作り数人のライダーでテストをしている様子でしたが、詳細は謎に包まれていました。
そんなMullet Productsに2020年10月、日本のストリートライダーなら知らない人はいないはず、海外にもその名を轟かすほどの有名ドメスティックブランド「ALIVE INDUSTRY(アライブインダストリー)」代表のストリートライダーである、村田怜人(むらた れひと)くんが就職したらしい…!??なんだかさらにおもしろいことがはじまりそう…!そもそもムレットって何??という訳で、その謎を解き明かすべく、京都にあるMullet Productsの工場にお邪魔して来ました。

トレイルライダーとストリートライダーが作る日本のBMXプロダクト

Mullet Productsの社長は高田”ムレット”竜平さん。京都出身、BMX歴は25年というベテラントレイルライダーで、学生時代は神奈川に住み茅ヶ崎のヤマザキトレイルでライディングをしていたそうです。現在は神戸の662トレイルでライディングをしたり、MTBで山を走ったりしています。

社長の 高田”ムレット”竜平さん

あちこちにトレイルを造っては潰され、を繰り返しつつも、乗る場所をつくるための活動を”懲りずに”続けているそうで、「もう懲りたらええのにね〜。」とツッコむレヒト将軍のコメントにも屈せず、「いつか自分で山を買ってMTBで走れるように整備して、さらに麓にはダートジャンプトレイルを作って楽しみたい。そのために社長になったと言っても過言ではない。」と語ってくれた、生粋のダートライダーです。

ニックネームに”ムレット”というワードが…どうやら「ムレット」というブランド名は、社長高田さんのニックネームからつけられたようですね。詳細が気になります。

時期的に風が強く、得意なラインを使えなかったりと悪条件の中、さすがのライディングを見せてくれました。
後から聞いた話だと、バックフリップもしちゃうとか…!!?次回楽しみにしています!

そして”将軍さま”のニックネームでおなじみの村田怜人くんは、冒頭でご紹介したとおりの有名ストリートライダー。社長の高田さんと同じく京都出身で、昨年2020年の10月、東京から地元京都に帰ってくると同時にMulletProductsに就職しました。
国内各地、さらには海外でのライディング経験も多く、日本のストリートBMXシーンを牽引し続け海外とのコネクションも築いてきたレヒト将軍。代表を務めるALIVE INDUSTORYのSNSやDVDも必見です。

スタッフ兼宣伝部長の ”将軍”村田怜人くん

すごいストリートライダーはパークも上手い人が多いですが、レヒト将軍も例にもれず、20年以上のライディング歴の中にはパークでがっつり乗っていた時期もあるとのこと。取材時に乱入してくれた、81BMXにも度々記事を提供してくれている京都ライダーのお風呂(o26)さんが数々の修羅場や伝説について教えてくれましたが、それはまた改めて「将軍レヒト特集」などを企画してじっくり取り上げたいと思います。
バックフリップでパックリ事件や、クォーターでのダブルペグからのBMXも身体も意識も向こう側事件などのエピソードは衝撃でした。

レヒト将軍と言えば「レール」。このレールは原点とも言える場所だそうで、東京に出る直前にここでグラインドして気合いを入れから出発したそう。
そんな特別な場所で、京都に戻って一発目という、凱旋グラインドとも言えるさすがの一撃を見せてくれました。

Mullet Productsの「ムレット」は、社長高田さんの髪型から

「後ろ髪だけが長くて横が刈り上げの髪型ってわかります?ムレットヘアっていうんですけど…僕、学生の時その髪型だったんですよね。笑」

そもそもムレットって何ですか?という問いにはにかみながら答えてくれた社長のムレットさん。Mullet Productsの「ムレット」は、髪型のことでした。
ムレットって何だろうね〜、と取材前に色々なライダーと話していましたが、正解を言い当てていたのは初期の駒沢ローカルで自由人BMXライダーの「部長(現在地:北海道のキロロスノーワールド)」のみでした。部長おめでとうございます!

ムレット社長がデザインしたというMullet Productsのロゴ。mの文字の右側が長くなっているのは、ムレットヘアをイメージしているそう。天才的…!!

「ちなみにムレットというニックネームをつけてくれたのはShoe-gさん(BMXパークのレジェンドライダー植山”Shoe-g”周志さん)なんですよ。昔、横須賀で開催されたダートジャンプの大会に出た時にMCをされてて、ムレットヘアだった僕のライディングの時に、 ”Mr.ムレットー!!”って叫んでくれて。」

名付け親がまさかのShoe-gさんだったということはレヒト将軍も初耳だったそう。「本人は覚えてないんやろな〜」と笑います。

アルミA5052製のネクタイをつけて登場してくれたムレット社長。今はムレットヘアではない。

「その後、特にムレットって呼ばれることはなかったんですが、数年後にその横須賀の大会に来てた京都のストリートライダー”ドジンくん”に会った時に、あー!Mr.ムレットだ!!って。覚えててくれて。それから京都ではムレット、という感じになりました。
ちなみに他の地域では虫歯とか差し歯とか呼ばれてました。顔着とかして歯がガタガタだったんで。笑」

と続けるムレットさんに、すかさずレヒト将軍からツッコミが入ります。

「仕事用のメールアドレスにも348(差し歯)って入ってたんで最近ちゃんとMulletProductsってのを作り直しましたわ。お客さんに348って何ですかとか言われたら嫌やないですか。笑」

「今はもう社長だし、社会的に…ねえ」と、もうムレットヘアにはできないという高田さんですが、多様性への理解が進むこの世の中、いつの日かムレットヘアのムレットさんのライディングを撮れる日が来るのを楽しみにしています。

ムレットさんがムレットヘアだった頃の写真は残っていないということで、レヒト将軍が将軍さまと呼ばれるようになった所以とも言える写真をご紹介しておきます。
写真提供:レヒト将軍(撮影された方、クレジット入れさせていただきたいのでもし見てましたらぜひご連絡ください!)

きっかけは15年前に作ったチェーンテンショナー

MulletProductsの「原点」チェーンテンショナー

「特にこれをやりたい!とかいう意欲的なもんではなかったんです。」というムレットさんですが、以前より「ものづくり」は身近なものだったようです。

「友達のクラモトってライダーが、ローライフっていうブランドをやってまして。チタンペグとか、ジャイロの分岐させるところのパーツとか、チェーンなんかを家でコソコソ作ってるのを見てて。他にもお風呂さんとかも家の仕事が金属加工なんで自分で部品作ってたり、父が趣味で木工をしてたりなんかで、自分で作って出すってのが身近だったんで。必然的に、僕も何かやらなきゃな、みたいな自然な流れでしたね。」

そうして金属加工の道に進んでいったムレットさんが初めて作ったBMXパーツは、お知り合いの車屋さんにあった汎用フライス盤(材料を固定し工具を回転させながら削る切削加工の工具のこと)で作ったチェーンテンショナー。

「これも製品化したいね〜」「ええんじゃないですか〜」という会話も交わされていたので、いつか登場するかもしれませんね。期待が膨らみます。

6年間の東京生活を終えて京都に戻ってきたレヒト将軍が、2020年10月からスタッフに

「東京に行ったのはALIVEのため。京都でやるより東京でやったほうが情報の発信がしやすいし、やっぱり何かやろうと思ったら東京でやりだすのが一番いいですよ。でもはじめから、ゆくゆくは京都に帰るつもりだったんです。京都の人って地元愛が強いんですわ。」

7月中旬に東京で開催されたALIVE JAM。コロナの影響もあり大々的な告知無しに行われたにも関わらず、レヒト将軍が帰ってしまうということもありたくさんのライダーが集合しました。

レヒト将軍が東京に行った数年後、ムレットさんは京都で独立。ムレットさんがクライアントワークの合間に作ったスプロケットを、テストライダーとして使用させてもらうなどして行く中で、はじめは”冗談”で、「京都帰ったら雇ってな〜」と言っていたそう。
実はレヒト将軍も京都時代は金属加工の仕事をしていたそうで、いつか京都に帰るならそれもアリかもな、という感じだったようです。
そんな冗談を一昨年2019年の秋頃から本気で考えはじめて徐々につめて行き、昨年の2020年10月、ついに本当にMulletProductsに就職することに。

「オリンピック終わったら帰ろうって思ってて。自分が生きているうちにオリンピックの経済効果とか街の変わりようを見れるチャンスはなかなかないでしょ。オリンピックそのもの、というよりもオリンピックで変わる街を見たくて。それを見たら一区切りってことで、帰ろうかなと。
オリンピックはコロナで延期になってしまったけど、コロナが出てくる前から本気で言い出してたし、自分としてもそのつもりで決めていたから。自分ももう歳だし、タイミングやなって。」

と話すレヒト将軍に対し、「最後まで冗談だと思ってた。笑」と茶化すムレットさんですが、嬉しそうな笑顔が印象的でした。

ムレットさんのライディング撮影時にもしっかり応援。社長想いの社員ですね。一緒にいるのはお隣滋賀のライダー三田村さん。

2020年11月、初の製品「OJスプロケット」発売

MulletProducts OJスプロケット

そうしてレヒト将軍が加わったMulletProducts。11月にはついに製品がリリースされます。その名も「OJスプロケット」、そのデザインとネーミングの由来についてムレット社長が語ってくれました。

「これ、車のホイールがモチーフなんですよ。お風呂くんが昔乗ってた車についてたホイールなんで、OJ(おくざき じゅん=お風呂さんの本名)スプロケットです。笑」

度々登場するお風呂さん

まさかのお風呂さん由来のスプロケット。テストライダーのレヒト将軍、お風呂さん、そして京都ライダーのアキラくんとしゅんやくんなど、異なるスタイルのライダー達がそれぞれしっかりテストして製品化されたスプロケットです。

ムレットさんのBMXにももちろんOJスプロケット

販売されているのは25Tと28Tの2種類で、素材はアルミのA6061、カラーは硬質アルマイト。価格は¥9.500(税抜き)で、MulletProductsのインスタグラムのDMから注文することができます。

MulletProducts OJスプロケット。 硬質アルマイト独特のカラーがかっこいい

「硬質アルマイトは表面が固くなるので、歯が削れにくかったり、表面に傷がつきにくいんですよ。他のブランドで出しているのは見たことが無いですね。」

ハードな使い方をするBMXにとっては最適の仕上げではないでしょうか。

レヒト将軍のBMXにももちろん!

金属加工ってかっこいい…!OJスプロケットができるまで

OJスプロケットはMulletProductsの中央に設置されている、マシニングセンターと呼ばれる黄色い機械で作られています。今回特別に制作の様子を見せていただくことができました。フォトレポートでご紹介します。

奥には汎用フライス盤でステム制作中のレヒト将軍の姿もチラリ。
図面をもとにプログラムを組んで制作されます
たくさんの工具がついていてかっこいい…!
素人目には何をやっているか全くわからないですがさすがプロ。素早く設定をしていきます。
加工中はこんな感じ。切削液で何も見えないので、この後は特別に切削液なしでの加工をしていただきました。
棒の先の赤い部分はルビーで、正確な位置を把握するために使用されるそうです。大変高価なものだそうで、設定に失敗し折ってしまうとムレット社長が涙目になります。(過去数回涙目に。)
別の作業中だったムレット社長を隠し撮りしたらバレました。
徐々に形になってきてわくわくです。
要所要所で社長チェックが入りながら丁寧に進んでいきます。
隣でステムを作っているレヒト将軍を隠し撮り…バレました。
クライマックスの「歯」の削り出し!規則的な切削音が気持ちよかったです。この音をサンプリングして音楽にして、スプロケ作ってBMXにつけてレヒト将軍とムレットさんが乗るっていう映像を作りたくなりました。音楽作ったことないけど。
完成!今回は遊び心で表面に渦状の模様が出るようにやってみた、とのことです。角度によって見え方が変化しておもしろい!!「まぁ、アルマイトしたら見えないんですけどね。笑」とムレット社長。さすがです。

最大のこだわりポイント!?社長の「刻印」

中央部分に施されている「MULLET PRODUCTS KYOTO JAPAN」の刻印

MulletProducts OJスプロケットのこだわりは素材や加工だけではなく、社長の愛も大きなポイント。実はこの刻印、1文字1文字ムレット社長が手打ちしているんです。その作業も実際に見せていただくことができました。

まさかの手打ち…!!

「クランクつけたら見えなくなるんにホンマようやりますわ。自分は絶対にやりたくない。笑」と言うレヒト将軍に、もし、社長命令でこれやってって言われたら…??と聞いてみると…「やりません。笑」と一蹴。笑
社員になんと言われようと、見えないところまでこだわリ抜く、ムレット社長のおしゃれ心と愛が詰まってます。

効率よく刻印するため専用治具まで作ってしまうほどのこだわりっぷり。

「素材の選定もそうですが、加工方法だったり見てくれにもこだわりたくて。普段は見えない部分も含めて。なるべく新しいもので、なおかつ実用性もありつつ、同業者が見てもおもしろいって思ってもらえるようなものを作って行きたいです。」と、その想いを語ってくれました。

レヒト将軍のステムプロジェクト

マシニングセンターでスプロケットが削られているのと時を同じくして、隣の汎用フライス盤ではレヒト将軍が黙々とステムを作っていました。

その姿、もはや「職人」
視線の先には着々と形になっていくステムが。

リーチを43mm〜60mmまでの間でコンマ5mm単位で選べ、フェイスプレートの形状(テーパー取ってあるか全くのフラットか)など、細かいところも選択可能、文字入れもできるというこのステム。
まだ正式に発売されていないのにも関わらず、レヒト将軍のインスタグラムを見て、欲しい!と連絡をくれるライダーが後を立たず、これまでにかなりの数を作っているそう。希望があれば、文字入れなしで ¥12,000(税抜)、文字入れは1箇所 ¥2,000(税抜)で作ってもらうことができるそうです。

北千住の名物BMXライダー「バシくん」が営むハンバーガーショップ「BASHI BURGER CHANCE」(川口店はスケートパーク一体型)の文字入りステム

「10月に就職したばかりですし、すぐに自分でステム作ろうとか思ってたわけではなかったんですけどね。うちの会社、社長がこのとおりで色々おかしいんで、和式のトイレの配管のところにステムみたいなのがついてて、そこにスラムバー(アメリカのBMXブランドS&Mの伝説の2pcハンドルバー)がついてるんですわ。きったない話なんですけど。笑
んで、そのステムみたいなものを作る、ってのが新入社員の仕事で。ステムと作り方同じやったし、それならステムも作ってみようかなと空き時間につくったのがこれです。意外と好評だったんで、喜んでもらえるならもうちょっと作ろうかな、と。」

これが(右)、こうなる(左)

スプロケットの機械と違い、ひとつひとつじっくりと仕上げていくこの製法は、大量生産ができない分細かな設定が可能。使ってくれるライダーのニーズに合わせて作られる、オンリーワンのステムです。

横に取り付けられたモニタに表示される数値
この数値とステムを注意深く見ながらじっくり作られていきます。

レヒト将軍のインスタストーリーでは時折、「○○のことを想いながら削ってます」などというコメントとともにステムの制作風景がアップされます。
ストリートライダーの憧れであるレヒト将軍が心をこめて作ってくれるステム。なんとも贅沢で魅力的ですね。

愛情こめてます!

そしてなんと、この取材からしばらくして、レヒト将軍が自分でプログラムを組み、マシニングセンターで作るという新たなステムが、ALIVE INDUSTORYとのコラボ製品として発売されることが決定したそうです。

Mullet Products × ALIVE INDUSTRYコラボレーションステム “RT STEM” 

価格は¥13,500(税抜)で、販売予定は2021年3月中旬頃。現在、予約を受付中とのこと。詳細はBMX輸入代理店「ZEN DISTRIBUTION」から昨日公開されたばかりのこちらの記事をご確認ください。

みんなの憧れ将軍さまが、ステム作ってくれるなんて贅沢の極みです。

ライダーだからこそできる、”身近な人に必要とされるブランド”を目指して

さまざまなMullet製品たち

MulletProductsとして初めて正式に発売されたOJスプロケット以前にも、時にはプレゼント用として、時にはテストとして、様々な製品がこの工場でつくられてきました。

飛行機好きのムレット社長がデザインした、飛行機のタービンモチーフのスプロケット
千葉のトレイルライダーTacosさんへのプレゼントは、”タコ”モチーフ
時には3Dプリンターを使って小物を作ったりも。

その数々は、BMXライダーだからこそ作ることができるものばかり。

「MulletProductsとしての製品だけでなく、ご依頼があれば受託生産も可能です。日本のBMXを盛り上げたいし、日本でパーツを作りたいって方がいたらぜひお手伝いさせていただきたいので、気軽に連絡してほしいです!」

こんなに乗れる金属加工会社の社長は日本にどのくらいいるのでしょう…

最後に、MulletProductsの今後の目標を聞いてみました。

「近くの人が欲しがるものであったり、自分たちが作りたいと感じるものだったり、そんなものを作っていきたいですね。使っている人の顔が見えるってのを大切にしていきたいです。身近に感じてもらえるような、身近な人に必要とされるブランドを目指して頑張ります。」

BMXライダーが作るBMXライダーのためのBMXパーツをぜひ!

本当にたくさんの製品が世にあふれている現代、BMXパーツに関しても例外ではありません。そんな中、製品選びに迷ったら、作り手の想いが伝わるものを選んでみるのも良いのではないでしょうか。日本人ライダーが作る、日本発信の製品はそれだけでも魅力的ですが、MulletProductsにはそれ以上の魅力があると感じます。

これからのMulletProductsの動き、要チェックや!

MulletProducts Instagram : https://www.instagram.com/mullet_products/
村田怜人 Instagram: https://www.instagram.com/rehito/
※ムレット社長はガラケーのためインスタはありません。

ちなみに、おふたりに京都のおすすめ食べ物屋さんを聞いてみたところ、口を揃えて、「お酒は伏見!」
そしてムレットさんおすすめは「鳥清」という鶏肉専門店、レヒト将軍は「餃子の王将」か、ラーメンの「天下一品」とのことでした。
チェーン店!?と侮るなかれ、「京都の王将と天一は別格なんですわ〜ぜひ食べに来て!」とレヒト将軍。
王将は本社も工場も京都、天一は本社こそお隣の滋賀ですが直営店舗の運営会社と工場は京都にあるらしく、なんとびっくり王将の工場はMulletProductsの工場のすぐ近く!チェーン店も、産地が近いと美味しいのかもしれませんね。
なかなか遠出できないご時世ですが、京都に行くことがあったらぜひ!

PHOTO&TEXT:Naoki Gaman