BMX PARK 日本最高位は6位中村輪夢 / 小澤楓・溝垣丈司は初のW杯FINAL進出 | FISE Montpellier 2023

女子セミファイナルでは内藤寧々が15位フィニッシュ

19日に雨で中断してしまった女子セミファイナルの続きから始まった20日のコンテンツ。
内藤寧々は19日の中断前の1ラン目で転倒してしまっていたので、20日の2ラン目にかける形となりました。そんな状態で一晩過ごすなんて…本当に今回は天気に悩まされ続ける大会で、ライダーたちは大変だったことでしょう。

内藤寧々はそんな中で健闘するも15位となり、決勝進出ならず。残念ではありましたが、大会後に他の日本人ライダー達に叱咤激励されて奮起している様子だった寧々ちゃん。これからの進化に期待が高まります。

男子セミファイナルはそのままファイナルへ
というわけで日本人3人がファイナル進出!!

女子セミファイナル終了後は男子セミファイナルへと進んでいく予定でしたが、急遽ライダーズミーティングが行われ、翌日の天気も不安定なことから、セミファイナルをそのままファイナルとして行い、翌日晴れた場合はベストトリックを行うということが伝えられました。

UCIのBartがそれを告げた瞬間、「よし!ファイナルだ!!」と気合いの入った声があちこちから聞こえてきて、一気にファイナル感が高まっていきます。

アシスタントコーチの勅使川原大地に「やばー!楓、ファイナル進出だぞ!」と言われて一気に緊張の面持ちになる楓
朝までの雨であちこち水溜りだらけ。パークに入る前にスタッフのハンジさんがタイヤを綺麗にしてくれています。


24名でのファイナル、ということで、過去イチ長〜いライダー紹介になりましたが、みんなの憧れ国際大会のライダー紹介。この場所に日本人が3人も並んでいるなんて感無量ですね。

すっかりファイナル常連さんのリムは隣のケビンとリラックスした表情を見せてくれましたが…

楓はちょっと緊張した様子。

そしてジョージはLIVE配信のカメラに映る時のポーズをどうしようと輪夢に話しているようだったので、どんなのが出てくるか期待をしていましたが……

緊張したのか?普通でした。笑

そんな男子ファイナル、結果は楓が20位、ジョージが18位、リムが6位となりました。楓とジョージは初めてのファイナルということで、この観客の中で、気合いの入ったトップライダー達と乗れたことはとても良い経験になったのではないでしょうか。この経験を活かして次もかっこいいライディングをたくさん見せてくれることでしょう!

昨年優勝の中村輪夢は1本目の最後の最後でちょっと失敗しちゃったのが悔やまれるものの、前週のXGAMES Japan(雨により予選の結果がそのまま採用された)ではモヤモヤした気分で終わってしまったので、「決勝だ!」という気持ちで臨めた今大会ではしっかり攻めることができたとスッキリした様子。「また練習・トレーニングして1位に返り咲きます!」と話してくれました。その日を楽しみに、引き続きみんなで応援しましょう!!

優勝は安定のローガンとなりました。

中国の強さをさらに見せつけられた21日女子決勝

男子決勝後は、続いて女子決勝が行われる予定でしたがまたしても雨。よって女子決勝は21日に持ち越されました。

勝ったのは予選は9位通過だった中国の ZHOU Huimin 。昨年のオーストラリアで堂々の優勝を飾り、前回のサウジアラビアでも2位だった Jiaqi Sun とは別のライダー。テールウィップを得意とする Jiaqi Sun に対し ZHOU Huimin はバースピンとノーハンドを得意としており、スパインでのダブルトラックドライバーまでやっていました。

決勝12名のうち4人が中国ライダーということで、中国女子の層の厚さを見せつけられた一戦となりました。

3位のローリーも、フレアをメイクするなどかなり進化していました!

終了後、中国チームが集合写真を撮影している場面に居合わせることができたので1枚撮らせていただきましたが、改めて見るとすごい大所帯ですね。コーチにベネズエラの英雄 Daniel Dhers を迎え、ますます勢いを増している様子の中国チーム。資金もたくさんありそう…。日本も負けじと頑張ってほしいので、日本のBMXを応援してくれるスポンサーの方々がどんどん増えてくれることを願っています!!

ベストトリックではみんなが待っていたあのトリックも

女子の決勝終了後はなんとか雨も降らずにいてくれたので、ベストトリックへ。
誰も挑まないまま終わってしまうのか?と心配していた人も多かったに違いない、大会期間中ずっと「Fufanu me?」とメッセージを送り続けていたあのセクションは、最終的にこのベストトリックの時間で Daniel Wedemeijer が制してくれました。セクションも本望だったと思います。

翔海と美晴がエントリーしていたアマチュアクラスが結局開催されないまま終わってしまったことがとても残念でしたが、また世界で2人のかっこいいライディングを見られる日が来るのを楽しみにしています!